私はある本にに興味をそそられて、本のカバーの後ろをあけてみると、著者の写真と略歴があります。
長髪にヒゲをはやしたおじいさんが本棚を背景に気むずかしそうな顔で写っています。
占い師が長髪やヒゲをつけて威厳を保とうとして、道化師になっている「笑える占い師」の例をいくつか見ていますから、このおじいさんの容貌には驚きません。
しかし、このおじいさんは、どことなく気品があって、サマになっているじゃありませんか。
履歴を読むと、占い師ではなく、本職は詩人や小説家のようです。
私は文学には関心がないので無知なほうとはいえ、それにしても西川満なんて名前は聞いたことがありません。
「ははん。作家として売れないから、占い師で生活しているのか。
それでせめて読んでもらおうと詩まで載せていたのか。
作家として売れないと、天中殺の二番煎じにまで手を染めないといけないとはつらいねえ」
などと皮肉っぽい思いで、奥付をみると第一刷が昭和47年、つまり1972年とあります。
和泉氏の『算命占星術入門』が1978年だから・・・えっ!西川氏の本のほうが古いのだ!これは、ご無礼を申し上げた。
二番煎じとはとんでもない。
こちらが本家本元、家元、元祖であったか。
本の発行年月からみてもわかるように、天中殺という言葉は和泉氏の所属していた朱学院算命塾の専売特許ではないようです。
では、いったい天中殺という言葉はどこから来たのでしょうか。
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